ロックフィッシュのトーナメントシーンでピークパフォーマンスを叶える
あと一尾、ここぞというビックフィッシュを獲るために磨き上げられた
レーシングスペックを持つシリーズ
Brute’TP FINESSE 77ML
漁港などの小場所で活躍するフィネスモデル
港湾や漁港などプレッシャーの高いエリアで繊細なアプローチを意図したフィネスモデル。シャープなテイストながらロッドがしっかり曲がり込むことで、ライトラインでもドラグを強めに設定でき、スーピーディに魚を寄せることが可能。軽量、高感度素材によって軽快さが向上したことにより、グリップレングスもショート化。キャストアキュラシーや操作性も高まっている。
[全長] 7’7”(2.31m)
[仕舞寸法] 119.5cm
[リアグリップ長] 25cm ※リールフット位置からバットエンドまで
[継数] 2(逆並継)
[自重] 105g
[適合ルアー] 1.5-10g
[適合ライン] PE:#0.3-0.6
[仕様]ブランク:高密度4軸カーボン/40t/30t
ガイド:Fuji Sic-S(T2)チタンフレームKガイド
リールシート:Fuji VSS16 フード:KDPS
グリップ:fore:シュリンクチューブ middle:EVA rear:カーボンメッシュ
詳しくは、こちらから
https://www.apiajapan.com/product/rod/brute-tp/
『Brute'TP 77ML』は、これまでフィネスアプローチにおける役割を果たしてきた『HARBOR VERSATILE 77MX』以上に10g前後のシンカーが扱いやすく、よりフィネスなリグの使用に優れた仕上がり。軽いシンカーでもボトムの地形把握を正確にできる感度を持つことで、根掛かりも回避しやすい。ナイトゲームで1.8〜5g程のライトウェイトリグを用いた場合も、潮の流れや僅かな吸い込みバイトをしっかり感じ取れる。また、ティップからベリーセクションにかけてのバランスが良いため、シルエットの小さなワームに合わせた小型フックに対しても掛かる負担が少ない。それにより、強めのドラグ設定で魚に主導権を渡さず安心して勝負できる。トーナメントでも舞台が漁港メインとなれば、魚に掛かるプレッシャーやポジションによって喰わせきれないことや、せっかく掛けてもラインブレイクしてしまう場面も多々。そういったシーンでこそ、このロッドの繊細さと強さが発揮される。磯でさえもスレた魚が増えてきている昨今、獲れなかった魚を獲れる魚へと変えてくれる可能性を持つロッドだ。
熊谷捷紀
『Brute’TP』開発記
2019年夏、新シリーズとなる『Brute'TP』が完成した。TPは「トーナメントパフォーマー」の略。東北や北海道を中心に開催中のロックフィッシュトーナメントで勝ち抜くためのアドバンテージをトーナメンターに与える研ぎ澄ましたレーシングモデルだ。とにかく尖ったロッドを作ることに対しては素材変更も可という選択の中、まずはそこから見直したことで従来シリーズとは仕様も異なった2モデルのスピニング。『77ML』は細やかなアプローチができる対漁港用フィネスロッド。素材変更が成し得た軽量化でライトリグのキャストアキュラシーと操作性も向上。加えて、曲がり込むため細糸でも勝負でき、きつめのドラグ設定でさえ魚の引きを受け止め寄せる。プラクティス中からプレッシャーのかかったエリアであと一匹を捻り出すため、ライトリグをストラクチャーへよりタイトに送り込み、確実に掛けて獲る。そんなロッドに仕上がった。片や『92H』はヘヴィウエイトリグの遠投モデルとして、二つの点を意識。一つは飛距離に特化しすぎることでユーティリティーを損なわず、併せて操作性も盛り込む。もう一つは遠投先でのフッキング性能。ブッチ切りの飛距離を出せたとしても、遠投先のバイトが取れない、掛けられないでは本末転倒。材料そのものの見直しにより軽さも際立っているが、そこのみならず強度テスト含め、とにかく投げ込んだ。力まずともロッドの弾性を利用したペンデュラムキャストで攻めたい沖の根やブレイクを直撃することができ、更に遠くの魚を掛けることに特化した捌きやすさも併せ持つ極みに達した二本の自信作。「トーナメントパフォーマー」という名にふさわしく、かなり攻めた両モデルだが、言い方を変えればAPIAからの新たな釣り方の提案。トーナメントシーンだけではなく日頃の釣りにおいても、一つ上のアプローチを可能にしてくれるはず。『Brute'TP』だから見える世界。シリーズ第2章が、いよいよ幕開けとなる。
中嶋康文